REPORT
SAGA BLUE PROJECTの取り組みについてのレポートです。
01.佐賀のあおぞらにバルーンをえがこう!
佐賀県庁正門前交差点で「SAGA BLUE PROJECT」のキックオフイベントとして「佐賀のあおぞらにバルーンをえがこう」を開催しました。
今の子どもたちにとって、チョークで道路に絵を描くことは、なかなかできない体験です。
安心安全な佐賀への想いを込め、夢中になってお絵描きを楽しむ子どもたちの様子をレポートします!
[日時] 2019年5月17日(金曜日)10:00~
[場所] 佐賀県庁正門前交差点
[協力] ミヤザキケンスケさん・赤松小学校1年生の皆さん
県庁前の交差点に集まる児童たち
ブループロジェクトにぴったりの青空のもと、イベントに参加してくれたのは、佐賀市立赤松小学校1年生の113人の子どもたちです。ブルーにカラー化された交差点には、100機以上のバルーンのシルエットが描かれ、この一つひとつに子どもたちが絵を描いていきます。
山口祥義佐賀県知事の挨拶
山口祥義佐賀県知事の挨拶に、元気いっぱい「おはようございます!」とこたえる子どもたち。山口知事は、「みんなの未来を守っていきたい、大事にしていきたい、そんな気持ちを込めたプロジェクトです」、「お絵描きをいっぱいして、“事故を起こさない”という気持ちを佐賀県中に広めましょう!」と子どもたちにエールを送ります。
ミヤザキケンスケさんによるお絵描き指導
お絵描きを指導してくれるのは、赤松小学校の卒業生でもあるアーティストのミヤザキケンスケさん。実は本番に備え、4月22日、学校に出向いてワークショップを開催し、描き方のコツを子どもたちにレクチャーしてくれました。「今日は、自分が描きたい絵を自由に描いてください。みんなが見たときに元気になれるような、楽しくなるような絵を描きましょう」と子どもたちにアドバイスをします。
お絵描きタイムスタート
自分が描くバルーンの位置を決めたら、待ちに待ったお絵描きタイムがスタート!使うのは、色鮮やかな12色のジャンボチョークで、友達と仲良く譲り合って色を選びます。交通マナーも同じこと。互いに譲り合う気持ちがあれば、防げる事故がたくさんあることを子どもたちから教えてもらった気がします。
思い思いの絵を描いていく子どもたち
道路にしゃがみこみ、夢中になってバルーンに絵を描く子どもたち。先月のワークショップで、下書き用に描いた絵を見ながら忠実に再現する子もいれば、今の気分でどんどん色を塗り、思い思いの絵を描いていく子もいます。
ちょっと硬めのジャンボチョークで上手に体重をかけながらの色塗り
学校の黒板で使われるチョークとは違って、ちょっと硬めのジャンボチョークは、力を入れて塗らないと色がきれいに出ません。子どもたちは小さな手でしっかり握りしめ、上手に体重をかけながら、色を塗っていきます。
ミヤザキさんからアドバイス
ミヤザキさんが、一つひとつの絵をチェックして、「もっと色を濃く塗ってみて」、「バルーンと空の境界線が分かるように、好きな色で縁取ってみて」など、やさしく声をかけていきます。
佐賀大学芸術地域デザイン学部の学生さんたちもボランティア参加
ボランティアとして、佐賀大学芸術地域デザイン学部の学生さんたちも参加。ブルーの帽子をかぶった、約20人のお兄さんお姉さんたちが、子どもたちの作業を手伝ってくれました。
仕上げに雲と大空に飛び立つ飛行機を描き入れて
カラフルなバルーンが次々と完成し、子どもたちの作業は40分程度で終了。作品の仕上げとして、学生さんたちがバルーンとバルーンのすき間に雲を描き、ミヤザキさんが大空に飛び立つ飛行機を描き入れます。そして、みんなで記念撮影!
大空いっぱいに広がるバルーンの風景が完成
まさに、大空いっぱいに広がるバルーンの風景そのもの。なんだか周りの横断歩道も、いつもよりも際立って見えます。
子どもたちの絵は、モニュメントとして交差点近くに残される予定です。そのモニュメントを見ることで、たくさんの人たちが「交通事故に気をつけよう!」と思ってくれることでしょう。
デザインには、人の意識を変え、行動を変えるチカラがある
完成した子どもたちの絵をみながら、それぞれに感想を述べる(左から)「SAGA BLUE PROJECT」の提唱者である永井一史さん、山口知事、ミヤザキさん。目に見えない気持ちや願いをカタチにし、時に強いメッセージを発するデザインには、人の意識を変え、行動を変えるチカラがあるのだと教えてくれました。